2009
02.16
02.16
帯
大正から昭和初期にかけて作られた着物や帯を、祖母や親戚から譲り受けコレクションしています。美術品のように着物や帯をじっくり見てると、当時の職人の優れた意匠や技術。そして、豊富なアイデアやユーモアなどがその作品に込められていて、見るたびに新しい発見があり驚かされています。
大叔母から譲られた桜の着物と帯
紫の着物の地のところどころには、デザイン化された桜の花柄を、金通し銀通しで織っています。着た人の動きによって輝くように工夫されています。その地に、友禅で桜などが描かれています。帯は、桜を拡大したモダンなデザイン。何色もの絹糸で手刺繍で仕上げています。感動です。
今年は、念願だった帯を、金属製のモールやビーズ、クリスタル、糸、スパンコールなど、さまざまな材料を混ぜた手刺繍で制作しました。
細かい材料で刺繍しているので、光を受けた部分が、細かくキラキラと上品に輝きます。訪問着用として作った帯ですが、紬などとも合わせても素敵だと思いました。
着物や帯のコレクションの中で、僕が感動したものを徐々に紹介していきますね。
今日の着物と帯の話は、サンケイEX(毎週水曜日発売)の、今週の号でも紹介しています。